お子さまを虫歯にさせないために重要なのは、親御さまによる口腔ケアのサポートです。虫歯予防ではご自宅でのセルフケアが非常に大切ですが、小学校高学年に入るくらいまでは自分で正しく歯みがきをすることができません。そのため、お母さまやお父さまがお手本を示しながら歯みがきを手伝ってあげたり、虫歯になりやすい甘いものを控えてあげたり、規則正しい食生活を教えてあげたりすることが重要なのです。
大和市下鶴間の歯医者「南林間ひまわり歯科」の小児歯科では、お子さまの歯を虫歯から守るためにさまざまな取り組みを行っています。ご家族をあげてのサポートで、お子さまの歯の健康をしっかり守ってあげましょう。
乳歯が虫歯になってもいずれ生え替わるから心配ない、と思っていませんか?いいえ、むしろその逆です。乳歯や生えたての永久歯は表面のエナメルがやわらかいため虫歯になりやすく、いったん虫歯になると進行も早いのが特徴です。
しかもある調査では、乳歯が虫歯になると永久歯が虫歯になる確率が約10倍になると報告されています。正しく歯みがきができるようになるまでは、やはりお父さまやお母さまがお子さまの歯の健康づくりをサポートしてあげましょう。
子ども時代の生活習慣がもとで、虫歯になりやすい体質ができあがってしまうことがあります。最も避けたいのは、甘いものの取りすぎ。虫歯の原因菌はお口の中に残った糖分を栄養にして「酸」をつくり出し、その酸によって歯が溶かされてしまいます。シュガーレスのお菓子などを取り入れるなどして、砂糖の摂取量を控えるようにしましょう。
また、虫歯菌の栄養である糖分が口腔内に長くとどまらないよう、食事やおやつは時間を決めてあげるようにしましょう。だらだらと食べ続けるのは歯の健康にとってマイナスです。もちろん、食後の歯みがきも大切。食べて30分ほどで虫歯菌の動きが活発になるので、それまでに歯をみがいてお口の中の食べカスを取り除くようにしましょう。お子さまが小さいうちは歯みがきをまかせず、ご両親が行ってあげてください。
あまり知られていませんが、生まれたばかりの赤ちゃんのお口には虫歯菌が存在しません。私たちが虫歯になるのは後天的な要因、つまり「感染」によるものなのです。では、その感染源は?……実は、そのほとんどが家族です。
親御さまのスプーンやフォークでご飯をあげる、親御さまが飲んだスープをそのまま飲ませる、親御さまが使ったストローをくわえさせる、親御さまの食べかけのものを食べさせる、お子さまの口にキスをする。これらはすべて「家庭内感染」の経路となります。いつも一緒に生活しているだけに、こうした家庭内感染を完全に避けることは簡単ではありませんが、ご家族が日頃からの歯みがきや歯科医院でのメインテナンスを通して口腔内の虫歯菌を減らすことでそのリスクは小さくなります。